EARTH DAWN
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2000,05,06(Saturday)


〜カナリアのオーブ(仮)<3>
メンバー 種族 ディシプリン サークル
アタラクシア   エルフ ウォリャー 
イーヴォル=ビッグフット オーク    キャバルリーマン
ガッシュ=オブスチネート=サンダークラップ ヒューマン スカイレイダー
レイフィラル エルフ エレメンタリスト


スロールへ向かう船の甲板での回想より

 レイフィラルが、旅の理由だったイヤリングの伝説を解き明かしたので、村に帰ることになったが、どうにも金がないので一週間ほど金を稼ぐことになった。レイフィラルなんかは真面目に稼ぐつもりらしいが、俺は前回入ったケアーの跡に行くことにした。そこで蟻の化け物にぶっ殺されてから昔の夢を見るようになったし、ろくな事がない。やられっぱなしってのも気にいらなかったから、ここを離れる前にけじめをつけておきたかったからだ。
 旅の準備をしているとアタラクシアもそこに行くと言ってきたので一緒に行くことにした。この野郎の暴走には前回痛い目にあってるが今回は気にしないことにしてやった。

 道中は何事もなくあっさりケアーの入り口に着いた。それどころが、ケアーの中に入っても全く生き物がいなかった。文字通り蟻一匹いなかった。リベンジする相手がいないことに失望しながらもケアーの再深部の女王蟻の部屋に向かった。部屋に近づくにつれすさまじい腐臭が漂ってきたが、ここにも生きている物はいなかった。アタラクシアが魔法使いを調べている間に前回は見ることが出来なかった女王蟻の背後の部屋に行ってみた。前回感じた不気味な気配の主の手がかりが見つかればと思ったんだが特に目を引くような物はなかった。そこは育卵室らしくさっきの部屋に増してすごい腐臭が漂っていた。臭いにたまりかねて部屋を出ようとした時、足元からパキパキと乾いた音がした。それを拾って見てみると卵の殻のようなものだった。とりあえず目に付く破片を拾い集めて元の部屋に戻った。
 するとアタラクシアはまだ魔法使いの体を調べていた。アタラクシアが魔法使いの体を返した時、魔法使いの後頭部に開いた穴が目に入った。このときはこの傷がなんだか解らなかったが後でこの傷の意味を知ることになった。
 俺は卵の殻らしき物、アタラクシアは魔法使いの持っていたグリモアと少々の宝石を見つけてスロールに戻ることになった。わざわざこんな所まで来たのに、もぬけの空でとんだ無駄足だった。

 一週間後、それぞれの成果を集めてるときイーボルがスロールを離れる前にサークルを上げたいと言い出した。キャバルリーマンの奴に取っては辺境に行ったら師匠に会える可能性はないだろうからここで上げてしまいたい気持ちは分かる。ってことでまた出発が遅れた。
 レイフィラルはアタラクシアが取ってきたグリモアから自分のグリモアに呪文を移す作業をしながら金稼ぎを、アタラクシアは何か調べ事をしながら一週間を過ごすらしい、俺はぶらぶらしてようと思ったのだが、レイフィラルの勧めで俺もサークルを上げる修行をすることにした。腰抜けのローランダートロールの教えなんか受けるもんかと思ってサークルを上げる気はなかったのだが、ここを離れると機会を失ってしまうのはイーボルと一緒なので妥協することにした。そう言えば、俺が腰抜けどもと一悶着起こしてる時仲裁に入ったトゥスラングの空賊がいたからそいつに頼んでみることにした。もし、そいつに断られたら今回は諦めようと思っていたが血の契約をすればそれに応じるというので修行をつけてもらことにした。しかし、あの太い尻尾で繰り出すスイフトキックはきちかった。

 無事に俺とイーボルはサークルを上げ、レイフィラルとアタラクシアの自分のしたいことを終え出発することになった。出発する俺達をタールマが見送りに来た。ユディフェルは仕事が忙しくて、メリルはまだ病気から回復しきってないので来れなかったそうだ。まあ、あの二人なら何があってもお互い助け合いながらやって行けるだろう。一度だけ街の方を振り返りスロールを後にした。

 スロールを出発し、サーペントリバーを目指して北上し河船に乗ってさらに東に進みレイフィラルの故郷を目指した。この間は何事もなく退屈な旅が続いた。今思えば嵐の前の静けさってやつだったに違いない。

 レイフィラルが見つけた野営地でアタラクシアとイーボルが薪を広いに行っている間にアタラクシアの過去についてレイフィラルに聞いてみた。普段なら他人のこと何か気にしないところだが、船の上で見せた奴の表情はやけに気になったからだ。
 核心については上手いことはぐらかせられたが、だいたい何があったかは予想できた。その夜のこと、野営の順番が終わり、眠りにつくとまた昔の夢を見た・・・・。

「ガッシュ、ご飯よぉ〜。」
 下の階から俺を呼ぶ声が聞こえた。ベッドから飛び起きて階段を駆け下りていくと
「パパ譲りで朝はだらしないんだから」
 と兄貴を注意してる義姉さんの姿と、だらしない恰好をしながら頭を掻いている兄貴がいた。
「この二人はお父さんに似て朝はだらしないんだから」
 と笑いながら義姉さんに言っている母さんもいた。懐かしいいつも通りの朝の風景だった。


 しかし、家族の顔が虫のような物になっていた。それでも夢の中の俺は気にすることもなく平凡な朝の情景を過ごしていた。

 夢から覚めた俺はその夢の異常さに愕然となった。セラニカの言っていた一度死んだ人間はありもしない幻覚を見るようになるというのとはどうやら感じが違うようだ。この夢はいったい何を意味しているんだろうか。

 レイフィラルの村に向かい森を進んでいると、視界の端をクリルワームの群が飛んでいくのが見えた。レイフィラルがなにか不穏な気配を感じたらしく先を急ぎましょうと俺達をせかした。しばらく進むと馬車が2台横倒しにされていた。その周りにはかなりの数の死体が転がっていた。レイフィラルが襲われた人達を調べている間、俺達は周りを警戒していた。すると、目の前の草むらが揺れ人間の少女が姿を現した。そしてその子はか細い声で助けてと俺に言った。俺がその子に駆け寄るのとほぼ同時に森からサイとオオカミを掛け合わせたような巨大なケモノが少女に襲いかかったが、間一髪その少女をケモノからかばうことができた。これがリンと俺の出会いだったわけだ・・・。

 その日のうちに何とかレイフィラルの村に着き、奴自慢の姉さんのメシにありつけた。アタラクシアがドワーフの保存食に勝るとも劣らないと言っていた気がしたが、レイフィラルが自慢するだけあってなかなかのものだった。
 レイフィラルは旅の目的だったイヤリングの謎を家族に話し、暖かな家族の食卓って奴を久々に味わった。だだ、レイフィラルの母親が俺が加わる以前の奴らの事をアタラクシアに聞いた時は重い沈黙が流れたが、その場はレイフィラルの姉さんがアタラクシアを連れ出して何とか話題が流れた。しばらくして戻って来た時アタラクシアは何か吹っ切れたような顔をしていた。奴なりに何か踏ん切りがついたんだろう。

 次の日になってもリンの様子は相変わらずで、部屋に籠もっりっきりで俺以外の人間とは口をきこうともしなかった。リンと出会った時に襲われていた商隊を襲撃した者達について何か覚えていないか聞くために、その日はリンに付き合っていろいろ話を聞こうとした。きっとこの頃から俺の中で何かが狂い始めたのだろう。ここからしばらくの事は混乱していたんで良く覚えていないが、彼女の話をまとめるとだいたいこんな感じだったはずだ。

 俺に異様になついている理由は俺は人間だからではなく、ヒュッテの村の出身だからと言っていた、俺の仲間はレイフィラル達ではなく、ヒュッテの村の人達だけだとも。
 そして、リンの身の上話からは推測すると、彼女は俺達が潜った蟻だらけのケアーで産まれたらしい、女王蟻の部屋で戦っている時に感じた、不気味な気配の主はリンだったに違いない。そして巨大蟻を仲間と言っていた。
 リンにいろいろな事を教えた奴はクレグルトスと教えてくれた。クレグルトスの頭に開いた傷の正体がこれで分かった。奴の脳を食べたことによって奴の持っている知識を身につけたのだろう。
 俺がケアーで見つけた卵の殻はリンの物でグレグルトスの言っていた新しいネームギバーというのはリンのことに間違えないだろう。それと俺の村が何の関係があるんだろか。

 これだけの事を聞いてもその時の俺は何の行動もせず、だだリンと同じ時間を過ごしていた。今でもかすかに感覚が残っているが、かけがえのない大切な妹と時間を過ごしていた。

 その日の夕食時にレイフィラルがやってきてしつこく夕食に誘ったっけ、あの時はこいつなんだか変だなと思ったが、俺の異常に気がついて何とかしようとしてくれてたんだろう。
 そして、レイフィラルと入れ替わりにやってきたイーボルと取っ組み合になったな。俺が奴を組み敷いたが、イーボルの台詞をきいて自分の中で何かが狂って来ていることに気がついた。こいつ等がいなかったら今頃どなっていたか分からねぇな。

 俺が自分の異常さを意識し始めた時レイフィラルの敵襲を伝える声が聞こえてきた。俺はリンにここにいるようにと言ってレイフィラルの家を飛び出していった。
 しかし、この時俺が残っていればリンがオーブを奪いに行くことを止められたのかもしれない・・・。

 イーボルの後を追って儀式をおこなっている場所に行くと巨大な樹木の壁に火矢を撃っている奴らと剣でその壁を切り崩そうとしている奴らが見えた。各人それそれの獲物を決めて戦いを挑んでいった。目の前の敵をほぼ壊滅させたとき森の暗がりから新たに2人に人影が表れた。おどろいたことにその中の一人はダラスニーニャだった。そして角を切り落としたトロールが・・・。

 アタラクシアとイーボルの攻撃を受けたダラスニーニャは暇乞いを使い俺達の前から去っていった。
 後に残されたアウトキャストトロールを倒した後、俺達はそれぞれ残党を追い払うために散っていった。

 残党を追い払いながら森に中を走っていると俺を呼ぶ声が聞こえた。声のした方に振り向くと何か大事そうに物を抱えたリンが立っていた、
「この村での用はすんだから、お兄ちゃんまたどこかで会おうね」
 と言って森の暗がりに消えていこうとした。リンの肩をつかみ引き留めようとすると、そこから人の皮がむけて中から白い虫の姿が現れた。暗闇に白く浮かび上がるその姿を見ても俺の心には嫌悪感や殺意は産まれなかった。そして、呆然としている俺の前からリンは森の暗がりに姿を消した。


獲得伝説点
獲得伝説点内訳 アタラクシア イーボル ガッシュ レイフィラル
冒険の目的:朝露のイヤリングの秘密 150点 0点 0点 200点
セッション目的:儀式の保護 150点 150点 150点 100点
英雄的行動 150点 200点 100点 150点
独創的なロール(キャラロール) 100点 110点 110点 80点
敵:酔いどれ馬賊(1体) 0点 50点 0点 0点
敵:ブラックライオン 25点 25点 25点 25点
敵:ダラスニーニャ 187点 187点 187点 187点
敵:アウトキャストトロール 75点 75点 75点 75点
敵:侵入者(謎の組織) 18点 18点 18点 18点
戦利品:宝石 50点 50点 50点 50点
戦利品:装飾のついた短剣 50点 50点 50点 50点
プレイ態度(遅刻) ▲10点
プレイ協力
ログ記録(サークル×50点) 150点 -
取得合計伝説点 955点 905点 915点 935点

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