EARTH DAWN CHARACTER'S

イタリック体の文字は516のぼやきなので気になさらずにどうぞ。


名前:イーヴォル=ビッグフット 種族:オーク ディシプリン:騎兵/サークル:3
性別:男 年齢:19
獲得伝説点: 伝説レベル:

能力値

敏捷力 (13) :6 /D10 (無骨そう見えても意外と器用)
筋  力 (21) :8 /2D6 (隆起する筋肉。マッスルデビルや!)
強靭力 (19) :8 /2D6 (そのしぶとさといったらゴキブリ級)
知覚力 (5) :3 /D4 (まさにフシアナ!)
意志力 (10) :5 /D8 (普通。うん。普通だ。)
魅  力 (7) :4 /D6 (ちょっと印象悪いよね。)


能力値から見る印象:

各種データ

物理防御値: /15
呪文防御値: /10
社交防御値:
物理装甲点: (ハイドアーマー(5)+騎乗用シールド(3))
呪文装甲点: (生得1)
移動力(ヤード/ラウンド) :全力移動60y(130y) /戦闘移動30y(65y)
筋  力(ポンド) :運搬能力360p /持ち上げ735p
死亡値 :64
気絶値 :54
負傷値 :12
鮮血魔法 :0
回復回数 :3回 2D6
タレント (ベース能力) +ランク: タレントステップ/ アクションダイス
カルマ儀式 (−) +2: −/
動物との絆 (WIL5) +2: 7/ D12
接近戦 (DEX6) +3: 9/ D8+D6
曲乗り (DEX6) +3: 9/ D8+D6
突撃 (DEX6) +3: 9/ D8+D6
血の共有 (TOU8) +3: 11/ D10+D8
頑強 (7/6) +3: 死亡値+21 気絶値+18
感応命令 (WIL5) +3: 8/ 戦闘+30y
霊騎 (PER3) +1: 4/ D6
旋回攻撃 (DEX6) +4: 10/ D10+D6


スキル ベース能力 ランク スキルステップ アクションダイス 備考
言語読み書き (PER3) +2: 5/ D8 (ドワーフ語、オーク語)
技工スキル (CHA4) +1: 5/ D8 (ルーン刻印)
知識スキル (PER3) +1: 4/ D6 (オーク伝承)
知識スキル (PER3) +1: 4/ D6 (野生動物)


装備品 武器ステップ:
ダメージステップ/
ダメージダイス
重量 備考
ブロードソード
ハイドアーマー




外見的特徴
 体格:大柄で、がっちりしている。右足の膝から下が動かない。
 瞳:焦げちゃ
 肌:緑がかった灰色
 髪:薄茶
 印象:人相は、非常に悪い。足が不自由なせいもあり、歩いているときはいつも、キョロキョロと周囲を見回している。

身辺状況
 出身地:へロック槍馬賊
 家族構成:みんな戦場で死んだ。
 家庭環境:覚えてない。
 信仰:ロコスト

性格
 道徳観念:
 特技:
 ダメ技能:
 愛する物:
 嫌う物:

背景 (吟遊詩人タルガスの詩より)
 私がスロールに向かう旅の途中で、一人の騎兵に出会いました。名は、イーヴォル=ビッグフット。街道から少し離れた岩陰で、相場にブラシをかけている彼に、ふと、興味を覚えたのです。片足を引きずりながら愛馬にブラシをかける小柄な(オークにしては)オークと、騎兵の愛馬にしてはいささかひ弱げに見える乗用馬。危険な荒野を旅するには少々奇妙とも思える組み合わせに、理由もなく、隠されたサーガの片鱗を見た気がしたのです。
 彼は最初、私の同行をきっぱりと断わりました。自分は命をねらわれている。共に行くのは危険だ、というのです。そんなことを言われて引き下がっては、我がディシプリンの道に反するというもの。頑として同行を望み、あなたの武勇と誉に満ちた物語を、私の拙い旋律で綴らせてほしいと、懇願すると、彼は豪快に笑い、私にこう言いました。

「ドワーフにしちゃぁ面白い奴だな。トゥルバドゥールって奴はみんなそうなのかい?」

 言いながら見せた彼の瞳の輝きは、紛れもなく勇敢な戦士のそれでした。

「命よりお話が大事かい?好きだぜ、そういう奴。」

 彼の愛馬の名前は`ミステルティン`私の記憶によれば、古い言葉で、宿り木、という意味だと思います。その名の由来にも私は興味を覚えたが、それ以上に興味深い彼の持つ見事な剣(広刃の曲刀で、柄の部分に見事な意匠で鷹の翼がしつらえてある。)のことを訪ねました。

「こいつは俺の師匠から預かってるもんだ。ヒューマンの騎兵で、本名はしらねえが、周りからはただ<鷹>って呼ばれてた。日に当たると毛並みが銀色に輝く、きれーな馬に乗ってた。」
 
「俺の足のこと?あんた、運がいいぜ。昔の俺だったら、あんたの両足へし折って、荒野におっぽり出すところさ。

「生まれつきさ。なんだかしらねえが、この右足だけは生まれたときからうまい事うごかねえ。おかげで結構苦労したんだぜ?
 俺がいた氏族じゃ・・ま、どこだってそうか。半端物を飼ってる余裕なんてねぇのさ。だから俺にはガキの頃から他の奴らの半分の食料も回ってこなかった。だが俺は負けなかった。歯ぁ食いしばって、どんな力仕事だって他のやつらにゃ負けなかった。みんなが嫌がる仕事だって進んでやったさ。俺を馬鹿にするやつぁ片っ端からぶん殴ってやった。よく勝てたなって? 
 はっ!俺か相手か、どっちか気ぃ失うまでやりあっただけさ。負けたなんて思った事ぁ一度もねえ。ぶちのめす日が先に延びただけさ。そうして必ずぶちのめした。
 誰も俺にけんかを売らなくなった頃、こいつに出会った。」


 愛情に満ちた眼差しで愛馬を見やる彼に、ミステルテインがそっと鼻面を寄せる。

「こいつが生まれたとき、俺はすぐそばに居たんだ。生まれたばかりのこいつは、普通の仔馬より、ふたまわりも体が小さかった。周りの連中は、こいつはこの先生きられねぇ。可哀想だが・・・。なんてぬかしやがった。」


 語りながら彼のひとみは激しい怒りにぎらついた。私の目に流れたおびえを見て取ったのか、彼は葡萄酒を一口呷ると、愛馬の鼻面をなでながら、続けた。

「・・・・泣いてたな、俺はあの時。泣きながら、そいつらをぶん殴って、叫んでた。こいつは俺だ! 俺の半身だ! 殺すだと! もう一度言って見やがれ! 両足へし折って、サーペントリバーに流してやる! ・・・・ってな。よくわからねぇが、感じたんだ。俺が生まれたときになくしちまった何かに、ずっと求めていた何かに、やっと出会えたんだってな。
 こいつの名前はミステルテイン。そう、宿り木って意味だ。俺の名前、イーヴォルってのは、‘かたわ‘とかって意味らしい。いいさ。だから俺たちは二人でひとつなんだ。なぁ、ミスティ? はっは! よせよ、つぶれちまう!・・・・今じゃこいつは、そこいらの馬なんかよりずっと速く走れる。完全装備の俺を乗せてだぜ? ”鷹”が教えてくれた。互いの信頼が深まれば深まるほど、心が通えば通うほど、重さなんか関係ない。ひとつの風になれるんだって。俺たちは、風になる。もっともっと自由に、速く、どこまでも、駆け抜けるんだ。なぁ、ミスティ? どうした? ・・・そうか、眠くなっちまったか。わりぃけど、おれたちゃもう寝るぜ。あんたもとっとと寝な。うるせぇな。いいから寝ろってんだ! うだうだ抜かしてやがると、両足へし折って・・・・。まぁいいや。おやすみ、詩人さん。」

 翌朝、彼らの姿はなかった。遠くから、こちらに向かうひづめの音が聞こえる。しばらくすると、10騎ほどの騎兵の一団が私の近くに足を止め、足の不自由なオークの騎兵を見なかったかとたずねた。彼らのいでたち、ヘロック槍馬賊のものだ。私は知らないと答え、詳細を尋ねると、どうやら彼らの”仕事”を妨害し、族長の親族を傷つけたという事らしい。彼らは私に、再度念を押すと、風のように去っていった。
 イーヴォルとミステルテイン。彼らにこれからどんな冒険が持ちうけているのか。私は彼らの伝説をこの目で追いたい衝動に駆られた。彼のひとみの光が、私に大いなるサーガの序章を想起させた。彼の盾に刻まれた、ひと綴りの言葉、

     〜 俺たちは挑戦する。 〜

 これを遠からぬ未来、希望に満ちたサーガの序章として語りつがんことを我が道に誓おう。勇敢なる”かたわ””宿り木”のサーガを。