旅立ち 〜 銀のネックレスの魔法(2)

 諸事情により(私がまったくのお馬鹿だっただけなんですけどね)銀のネックレスから短剣に変えさせてもらいました。だって、ウエポンスミスなんだから武器知識なんだよね。アイテム知識は吟遊詩人じゃんね。いや〜まいったまいった。へへ

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シナリオ・コンセプト : 川船での旅と未開の村とホラー(コンストラクト)

 やりたかった事は、第一に「旅」です。前回に引き続き、今回でもお金、食料などキッチリやっていこうと思っていたので、時間の経過と場所の移り変わりをしっかり見せないと、
「ただ3日立ちました。食料と金をその分へらしてね。」ではつまらないでしょ。それに、行程などをしっかりやっておけば、キャラクターの動きに合わせ易いな。と考えていた訳です。
 それともう一つはヤマ場となる、未開の村でのホラーを神格化してしまった人たちへのアプローチです。前回で序章っぽい地味なシナリオになっていたので、今回はある程度キッチリ話しの決着のつくものが良いと思い考えたシナリオだったのですが。
 で最後にしゅんの参加です。
 飛び入りで、うんぼ〜が、グロアルという単発シナリオでつかったドワーフの武人で参加しました。

 

大きな流れ

0、出発前夜
1、バン湖を目指しサーペントリバーを船(河舟)で下る。
2、襲撃、遭難、セルボスジャングルへ。
3、生贄に接触。Aグループ。
4、未開の村へ接触。Bグループ。
5、未開の人々とのアプローチ。
6、ホラコン(ジェフスラ)との戦闘。
 

 

細かな流れ


0、出発前夜。
 新メンバー、ウォルッシュを絡ませる。前回のシナリオでのゴロツキがファリングらに恨みをもち、名うての用心棒に依頼して復讐をはたす。ウォルッシュは、たまたま依頼のシーンに居合わせ、流れに乗る。事件後、再び船で再会してパーティー強化。

 思っていた以上に手間がかかった。なんせ、ウォルッシュが絡まない絡まない、マスターに余裕がないからフォローもうまく入れられない。もともと、ゴロツキ用心棒だったので、ワイルドな大男をイメージしてたのだが、ウォルッシュが洒落た喫茶店から出ないので、用心棒も洒落た剣匠になってしまった。その上、今回特別飛び入りのグロアルがかわりに動いて、ウォルッシュが動けずじまいになってしまった。
 それにしても長く引っ張りすぎた。


1、バン湖を目指しサーペントリバーを船で下る。
 船での行程は3日までは、特に問題もなく川を下ります。

 きっちりやる予定が、おせおせ(時間)のなか、なにひとつ演出できなかった。


2、襲撃、遭難、セルヴォスジャングルへ。
4日目に、デスの鍵の信者の川賊(ボートマン)に襲われます。
 火砲の攻撃もあり、1D10振って、戦闘ラウンド以下がでると、船はバラバラに砕け散ります。
 ・船の名前は『深い緑の鱒』号。
 ・襲撃者に3人のボートマンがいる。
 ・遺失物チェック(アイテムに番号を振ってもらい、PERチェックとランダムダイスで何を落としたか決定する。

 襲撃のシーンも、シナリオとしての船の沈没と、プレイヤーのなんとか打開しなくてはとのぶつかりがあり、ストレスを与えたと思う。そのなかで、グロアルや、ファリングの事前のボートの位置の把握など良かったし、ウォルッシュの救助活動もなかなかだった。


3、生贄に接触。Aグループ。
 気がつくと、ウォルッシュとガールプはジャングルの中で目が覚めます。遠くには大型捕食動物の姿も見えます。どうやらここはセルヴォスジャングル。流されてきた川は、細く途切れています。すぐ近くには巨大な(4m)洞穴が口をあけてます。
 中に入っていくと、真っ暗やみの洞窟の奥に、白い衣装を纏った少女が座っています。彼女は近くの村から”八つ足の者”様の巫女になるため1人で、”八つ足の者”様が来るのをまっていると言う。
 ・彼女は”八つ足の者”様を村の守護者と信じている。
 ・みたことは無い。
 ・姉も巫女になってお仕えしている。

 しばらくすると、洞窟の入り口が真っ暗闇になって、青白い顔をした美しい女性が現れます。少女と同じ白い衣装を着込んでます。PCが絡んでくると。『約束を破るかか? 巫女だけを残して立ち去れ。さもなくば、村に不幸がおきるぞ〜』といって立ち去る。

 襲撃のとき、パーティーメンバーがぐちゃぐちゃになってしまい。ウォルッシュとガールプの予定が、ウォルッシュとグロアル、それにNPCのジャヴァまで加わってしまった。しかし、ウォルッシュのジャヴァを助けようとする姿勢に、巫女ユラは一度村へ戻ることにする。そして、グロアルは青白い女性に対して疑惑を覚えました。


4、未開の村へ接触。Bグループ。
 ティントレットとファリングは気がつくと、川岸で目が覚める。深いジャングルの中のようだ。
 ・近くに村があり、現在いるところはそこの民の水を汲む場所。
 ・カダヴァーマンが近くを徘徊しるが、ジェフスラの糸に邪魔され村の方角に進入できない。
 ・近くの民(女性)にあうと、民は悲鳴を上げて逃げていく。追うと、男の民(バゾー達)が出てきて攻撃してくる。
  (「どっかから来た! この悪魔どもめ!」 「ホラーの手先だな!」など口走る)

 騒ぎが起きると長がやってくる。アデプトチェックを要求してくる(「お前達がアデプトならば、証をしめせ!」)
 (出目にかかわらず、長や戦士の態度は良くはならない。この村は”八つ足の者”様の守護にあるのだから、どっかからやってきたアデプトなど危険以外のなにものでもない。

<シーン:真実の叫び>
 PC達がアデプトであることが、村人にわかると。村人のなかからがっしりとした中年の男が村人を押しのけ前にでてくる。
ボッツ「お前達は伝説に歌われる英雄か!」
 男は大声でPC達に問うてくる。村人たちはざわめき出す。
ボッツ「ならば誓え! この村は蜘蛛の化け物に捕らわれている!」
  「ボッツ!!」
 長は激怒したように、男に声をかける。
バゾー「ヤパ!、ジョク!」
 村を保護していた戦士風の格好(腰布にボディーペイント、大きな棍棒)が声を上げると、似たような格好の者が二人現れ、ボッツを取り押さえる。
  「ボッツ! きさまはなんと言うことを言いうんだ! ”八つ足の者”様は守りがみぞな!!」
 顔を真っ赤にした、長は持っている杖で抑えつけられた男を殴る。

ボッツ「娘を捧げて、何が守り神だ!!」

  「われらを! この土地が祝福されておる! 先祖よりこうして守ってきた土地だ!!」

 このシーンの後、村人たちはムリヤリカイサンされて、PC達は使わなくなった家に押し込められる(ここでは、死んだ村人の家は使用しない)。

 こちらのメンバーも、予定とはかわり、ティントレット、ガールプ、ファリングとなってしまった。基本的には村人にはヒューマン語しか通じないのでティントレットがいれば問題はなかったのだが。
 比較的村人とは、距離を置き、予想していたよりスムーズに話しは進んでいった。
 失敗点は、ファリングが前のシーンで、出目により死亡までいっていたので、処理的に問題があり、かろうじて命を取り留めたとしたが、プレイヤーがどこまで動いてよいかフォローしなかったため、ファリングには、地味なシーンになってしまった。


5、未開の人々とのアプローチ。
 ここでは、プレイヤーの動きで進行。
 ・長の考え。
 村長は、過去に”八つ足の者”様に逆らった経緯をしっており、そのときの凄惨さも知っているために、臆病になっています。長としての責任もあるだろうし、圧倒的な恐怖をもつ化け物に、流れのアデプトをぶつけてなんとかなるかもって発想はないでしょう。

 ・村人達は基本的に長派です。ボッツだけが、”八つ足の者”様に対抗しようとしてます。

 翌日に、”八つ足の者”の使いがやってきます。そして、そのときまだアデプト等がいると、村人が一人死にます。村人を説得するか、勝手に襲撃するか決めるまで毎日続きます。
 説得もできぬまま、公然と”八つ足の者”を殺す!! と叫んでれば、村人との戦闘になります。

 先にきているパーティー(ガールプ、ファリング、ティントレット)と巫女ユラを連れた、ウォルッシュとグロアルも合流して、話しはゴロゴロと。ユラの計らいで、ジャヴァは怪我の手当てを。長は「ユラに何故戻ってきた!」と、怒鳴ってはいたが、明日再び聖地に迎えにきてくださると姉が言っていたと話すと長は引っ込んでしまう(姉がどうなったか知ってるから、怖いっす)
 説得は、グロアルのとっても、グーなロールにより、自らの足でたって生きる道を、村人に選ばせました。
 実質、日数的にはかかってないので、死者を出さずに、洞窟へ。


6、ホラコン(ジェフスラ)との戦闘。
 洞窟ないが、暗くなり、再び青白い顔の女性が現れる。
 ・「わが僕は、再び神に立てつこうと言うのか? おろかな。」
 ・「ユナよ。もうすぐ、一緒になれるからね。」

 最初はこの青白い女性が敵です。しかし、これはジェフスラの体の一部と毛でしかないのでほとんどて応えがありません。そしてそのうちに本体からの不意打ち攻撃が襲ってします。

 なんだが、あっけなく倒されてしまいました。人形(姉)をもっと上手く使えたのではと、ちと後悔をしておりますが、ひとえにPCの活躍ということで、今回はよしとしました。

 

7、エンディング
 たぶん。”八つ足の者”様を倒しているので、村一体を守っていた、蜘蛛の糸が切れます。これによって村を守護していた結界はなくなりました。(”八つ足の者”様は本当に村を守っていたのです。)
 本当に自らの足で歩んでいかなくてはならなくなった村人たち。どのようにPC達には移るのでしょうか。

 ・ダガーに関してはユナが情報をもっており、自分にスロール語を教えてくれた人物が(すでに生贄)北よりやってきたというのだが、そこはトゥスラングもいたと言う話しだ。(それに、スロール語を話せたことから、文明圏に帰れる手段があるのかも)

 村人たちは、新たなる指導者となるユナと、グロアル(しばら滞在することにした)を迎え、決して乗り越えられない訳ではない難関と対峙することになった。
 飛び入り参加のグロアルに良いところをかなりもって行かれましたね。説得もみずからこなし、ちゃんとケツも拭いていける男。スバラシイ。

DATE

 数字的な細かい資料です。参加者はここから下は読まないようにお願いします。

関係NPC

川船関連〜
ベグ=チャップマン/ヒューマン,男,商人,
 バータータウンとサーペントリバーを交易の拠点としている陽気な中年の男。髪も髭も黒く短く刈っている。中肉中背でしっかりした体つき。抜け目はないが強欲でもない。きつめの癖があるこげ茶の髪の毛は短く、髭ももじゃっと短めに生えている。
 外輪船「深い緑の鱒号」の所有者。

●チャンダ/トゥスラング,男,船乗り
 無口なトゥスラングの大男。勇猛な戦士でもあるがアデプトではない。実質状の船長。白味がかった緑色の肌に、ひれなどは濃い緑している。がっしりとした肉体が威圧的。

●ジャヴァ=ツィスト/トゥスラング,男,船員,
 見習船員。明るく元気がとりえ。薄めのみどりの肌。『僕』

●ツェンサング/トゥスラング,男,老船員,
 老船員。落ち着きがある。こげ茶の肌。『わし』

その他の船員
●チェンラ/トゥスラング,女,中年
●シェンイェ/トゥスラング,女,中年
●ブラワゥズ/オーク,男,中年
●エル/ヒューマン,女,若い

未開の村関連〜
 村の名前、‥‥決めてない。
 村の生活。
 衣:男性はふんどしに腰巻き、女性はそれに乳隠し。男女ともに若干のボディーペイント。戦士は全身にボディーペイント。靴は基本的にはかず、一部が布を巻いている。
 食:主食はイも類。他に、虫、若干の狩で捕れる肉。酒も芋からつくる。
 住:木造建築。木と木の皮で作った紐を使い組。葉でふさぐ。多くの家が地面よりたかくに作ってある。習慣として、死者の家(誰もすまなくなった家)は再利用はせず、そのまま残しておく。

●ヴィゾ/ヒューマン,男,老人:村の長
 あさ黒い肌。頭皮にこびりつくようなちぢれた黒髪。保守的な村の長。”八つ足の者”を守護者とあがめている。かつて、”八つ足の者”に逆らい村人が虐殺されているのを経験済みなため、逆らえない。『わしら』『おまえ達』

●バゾー/ヒューマン,男,青年:戦士代表
 がっしりした体格に、ボディーペイント。髪の毛はきつめに編んでいる。自信家で高圧的態度。ヴィゾを尊敬している。『おれ』『おまえ達』

●ヤパ/ヒューマン、男、青年:バゾーのとりまき1
 ひょろりとした青年。バゾー信奉者。勇敢とかが好き。

●ジョク/ヒューマン、男、青年:バゾーのとりまき2
 小太りの男。バゾー信奉者。勇敢とかにあこがれる。

●ボッツ/ヒューマン、男、中年:村人
 娘を2人も”八つ足の者”の巫女(生贄)に取られた男。ただいま不満増大中。

●ディーダ/ヒューマン、女、中年:村人
 ボッツの妻。ふくよかなお母さんタイプ。

●カンロ/ヒューマン、女、若い女性。
 1年前に”八つ足の者”の巫女になるために村を後にした少女。現在、”八つ足の者”に食われ、体の一部になっている。

●ユラ/ヒューマン、女、少女。
 現在、”八つ足の者”の巫女になるべく、洞窟でときをまつ少女。村で唯一の、共通語の喋れる女性。巫女になるために様様な知識を持っている。優しい清純な少女。”八つ足の者”をあがめている。姉と同じ仕事につけることを喜んでいる。